釣針に使うステンレス、オーステナイト系

釣針に使うステンレスの種類。のことを書いてみます。

書いてて長くなりそうだったので分割しました😓

ステンレスの種類を細分化すると相当な数になりますので、まず系統で絞ります。

①オーステナイト系②フェライト系③マルテンサイト系、大まかにはこの三系統。

この中で釣針に使用されているのが①と③です(弊社が把握している限りでは)。

自主廃業した同業メーカーさんが昔②を使っていたような?

①オーステナイト系の場合。

大した表面処理しなくても耐食性は一番高いです。

この①にSUS304が当てはまり「ステンレス=錆びない」をイメージ付けた戦犯やと思っております。

加工性に優れる=柔らかくて硬度&靭性が無いです。

これも生活用品に使われて一般化する理由ですね。

釣針として使う場合、熱処理が出来ないので強度を出す為に太くしたり加工硬化させたりします。

ただ太くしても本来の性質は変わらないので負荷の最大値を超えると容易に変形します。

加工硬化だと強度、、、と言うよりも硬度ですね。

それは増しますが応力を加えたことで内部に歪(ひずみ)が出来て破断し易くなります。

海外製ステンレス釣針でオーステナイト系が使われています。

形が揃っていない、曲げ加工の時の跡が強く残っている、錆びない。

等が海外製ステンレス釣針の特徴でしょうか。

 

弊社ではオーステナイト系ステンレスは釣針には使用していません。

溶接リングのみSUS304となります。

案の定、長くなったので次回へ😅

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